1991(平成3)年式ルノー4 GTL!『めっちゃカッコイイ~!』『こういうの欲しかった~!』『何だこの冷えっ冷えのクーラーは!』・・・そう!それこそがAUTOREVEオリジナルR4!名付けてQUATREVE(カトレーヴ)!
年式 |
1991年4月 |
色 |
グリ メタン |
排気量 |
1,100cc |
走行 |
旧車のため走行不明 |
シフト |
4MT |
車検 |
令和6年8月 |
年式 |
1991年4月 |
排気量 |
1,100cc |
シフト |
4MT |
色 |
グリ メタン |
走行 |
旧車のため走行不明 |
車検 |
令和6年8月 |
主な装備
- ABS
- ETC付
- アルミホイール
- エアコン
- エアバッグ
- オーディオ
- サンルーフ
- ディーラー車
- ナビ付
- パワーウインドウ
- パワーステアリング
- フル装備
- 価格応談
- 左ハンドル
- 記録簿
- 革シート
ご覧の通り、いろいろと情報が多いのでひとつひとつご説明させていただきますが、まずはキャトルらしからぬ凛々しい姿を今一度ご堪能いただければと・・・。
えぇ~、まずはボディにもロゴが貼ってありますが「4L TROPHY」について少しご説明を・・・。1997年から開催されるようになったラリーで、モロッコの子供たちに学用品を提供するのが目的のチャリティーラリーなのです。
参加資格はルノー4を所有する学生のみですが、今では3,000人の学生が参加するほどの規模です。フランスのパリとボルドーを出発地点として、まずはフランス国内を6,000kmほど走行し、フェリーでモロッコへ渡り、そこからいよいよラリー本番!
ラリーとは言ってもチャリティーラリーなので、スピードを競うわけではなく、道なき道に設定されたチェックポイントを周り、できるだけ少ない走行距離でゴールを目指すというルールなのです。
そんな面白いラリーがあるなら実際に見なきゃね!ってことで、AUTOREVE一同でスタート地点を見学に行った様子が下記弊社REPORTです。137枚目あたりからが4L TROPHY。
https://autoreve.jp/report/autoreve-paris-2017-part1/
QUATREVEのコンセプトが情熱溢れる「4L TROPHY」からのインスピレーションなのがお分かりいただけたかと・・・ただ日本からの参加は現実的ではないので・・・。
あくまでエアー4L TROPHYということで(苦笑)・・・が、しかし、折角造るなら、モロッコの砂漠を走ることは出来ないけど、灼熱の日本の夏を走れるようにしよう!ということで・・・。
後ほど詳しくご説明しますが、従来のエンジンからのベルトで駆動するコンプレッサーではなく、EVに使用される電動コンプレッサーを使ったクーラーシステムをワンオフで製作しました!
電動コンプレッサーの最大の利点は、エンジンのパワーを奪わない電動式なので、小排気量のクルマにとってはとっても有利!クーラー使用時もエンジンパワーが落ちる事が無く走行出来るのです。
そして、もうひとつ大きなメリットは配線さえすれば何処にでも設置可能ということ。エンジンルームにスペースの無いクルマでも、トランクに一式設置可能なので、スペースの制約を受けないのです。
おっと、ちょっと熱く語り過ぎてしまいました・・・クーラーについては後ほど改めてご説明したいと思いますので、画像のご説明を・・・ルーフキャリアがあるので、このサンルーフはほとんど使用しないと思いますが、サンルーフの表生地は張替え済です。
ボディサイドに貼られたレタリングは・・・フランスの文豪、ヴィクトル・ユーゴーの代表作、小説『レ・ミゼラブル』の一節なのです。
反対側にも・・・う~ん、今見ると、ちょっとしつこいかも(苦笑)・・・カッティングシートですから簡単に剥がせますのでご安心を。
やっぱ、しつこい・・・ですね。(笑)
ちなみに令和4年4月にカングーに設定の有る「グリ メタン」でオールペイント、全シート&全ドア内張を張替え、キャリア取付、タイヤ交換等を実施し、その後、車検取得してからクーラーの設置を始めましたので、彼これ苦節1年半・・・ようやくここまで来ました。
フィアット・チンクエチェント用のリアキャリアなので、少し小ぶりですが、年季の入った革鞄なんかを取付けると更に雰囲気がアップ!するかと。
暗っぽい内装が多いキャトルですが、こんな感じもよろしいのでは?それではインテリアのご紹介です。どうぞ~。
全シート、及び全ドア内張をブラウンビニールレザー張りに!外観同様、華の有るインテリアになったのではないかと!
少しでも明るい印象になればと、黒ダッシュパネルにDIYでアルカンターラを貼りました!
ブラウンビニールレザーのシートは、ただ被せるだけのカバーというわけでは無く、オリジナルのカバーと交換する形で、シート自体を脱着~分解して張替えました。
もちろんリアシートも張替え済!ちなみにオリジナルの布のシート生地とは違い、カバー自体にもクッションが入っているので、結果、厚手の柔らかいシートになりました。
暖かい雰囲気を演出してくれるブラウンビニールレザーや、ダッシュパネルのアルカンターラに囲まれて、通常の黒一色のキャトルとはかなり異なる印象の眺めですね。
アルカンターラ素材のハンドルカバーも、このインテリアにピッタリとマッチ!
現在オドメーターはご覧の数値ですが、旧車のため走行不明とさせていただきました。
メガーヌにもTROPHYと言う名のスペシャルモデルがありましたが、こちらも言わば、1台限りの限定車!「QUATREVE 4L TROPHY」と言っても良いかと。
センターのオーディオコンソールに見慣れない赤い大きなスイッチが・・・。
これが電動クーラーのメインスイッチ!助手席に取付けた室内ユニット、エンジンルーム内のコントロールユニット、そしてもちろんコンプレッサーにと複数の電力供給をするので、1つに集約したメインスイッチなのです。
オーディオはカロッツェリア製で、スマホ取付出来るクレードル内蔵のタイプ。詳しくは下記メーカーHPを。
https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/car_av/audiomainunit/mvh-7500sc/
スピーカーの設置場所に困るキャトルですが、室内クーラーユニットのせいで更にスペースが・・・何とかダッシュパネルの左右にスピーカーを設置しました。やはりここがベストな位置なのです。
さてさて、ようやくクーラーのご説明です。これが室内ユニットで助手席前に設置されており、風量調整、温度調整が可能です。風量は3段階あり、通常は一番弱い風量で十分だと思います。
そして、この配線の先には動作状況を把握するために使用していた温度計があり、そのまま残してありますので、クーラー吹き出し口の温度をモニター出来ます。
ダッシュパネル中央にそのモニターがあります。上の赤字が吹き出し口温度。下の青字が現在の電圧です。
さて、それでは驚愕の作動状況をご覧いただこうかと。この温度(現在22.6度)でクーラーのメインスイッチON~!
約1分半後には吹き出し口温度が2.2度に!!!外気温度が低いこの時期とは言え、吹き出し口温度が2.2度まで下がるとは驚きです!これなら日本の熱い夏も何とか乗り越えられるのではないかと!
フロントドア内張。ビニールレザーの良いところは汚れても水拭きでキレイになるところ!
リアドア内張。酷い汚れは洗剤を使ってサッとひと拭き!純正の布の内張ではそうはいきません。
サンルーフの周りもアルカンターラ張りに!チープなビニール素材のところをアルカンターラ張りにすれば、より効果的でしょ。
オールペイント時に外すついでにヘッドライト、ウインカーレンズは新品交換済です!
特徴的な形のリアレンズも、割れはもちろん色褪せもほぼ感じない状態です。
タイヤはキャトルで唯一サイズの合うマッドタイヤを装着!今から約1年ほど前(令和4年11月)に交換していますが、走行は500kmにも満たないくらいです。
なので、残山もご覧の通りタップリの9分山!当分は交換の必要はありません!
こうやって見てみると後ろ姿もかなりよろしいのではないかと・・・リアキャリアが効いてますねぇ。
キャトルのリアハッチはこんなにガバッと開くのに、開閉は軽くて楽々!つくづく実用車なんだなぁと思わされます。
しかも、ご覧の通りほとんど出っ張りの無いスクエアな形状なので、荷物も思った以上にタップリと積めます。
トランクマットの下は元塗装のままですが、この状態です。QUATREVE製作にあたり、元々素性の良いキャトルを選びましたので・・・。
ルノーロゴ入りマッドガードはタイヤ巻き込み防止の吊りワイヤーも設置済。いい感じでしょ!
通常のキャトルのエンジンルームとは少し違う印象かと・・・ひとつひとつ見ていきましょう。
まずは、電動コンプレッサー式のクーラー設置に伴い、結果的にラジエターと電動ファンを新品交換しました。「結果的」というのは、最初ラジエター後面にクーラーコンデンサーを設置したものの、クーラー冷えない&水温上がってオーバーヒート気味とバランスが取れない状態だったので、新調したラジエター&電動ファンだけになったためです。
電動コンプレッサー導入に伴い、ポイントになるのがそれを動かす電力ですが、オリジナルの45Aオルタでは当然足りないので、90Aのオルタに換装しました。これだけパワーがあれば安心ですよね。
そしてこれが肝心の電動コンプレッサー!ご覧の通りエンジンから繋がるベルトは無く、配線が繋がっているだけなのです。キャトルはスペース的に余裕があったのでエンジンルーム内に設置出来ましたが、配管の取り回しは、設計しながらの作業なので、それなりの苦労がありました。
そしてこれが電動クーラーのコントロールユニット。それほど難しい制御ではないと思うのですが、安定して機能させるために、放熱を考えて位置決めしました。
90Aのオルタネーター設置に伴い、クーラー未使用時の過電流に対応するためバッテリーも大容量タイプに換装!
そしてそして、ラジエター後面の取付ではNGだったコンデンサー&電動ファンは、スペアタイヤのスペースに設置!ピッタリと収まって最低地上高に変化は無いし、何より直接外気に触れるので、冷えるのです!
問題はエンジンルームまでの配管ですが、これをご覧いただければ、その苦労もお判りいただけるかと・・・。まずはシャシー下面からリアシートの下あたりに開けた穴から室内へ。
リアシートの右端を通ってフロントシート下へ・・・。
フロントシートの足元を通って、穴開けしたエンジンルームへと通しました。ふぅ、説明するだけでも大変なのに、実際に作業したメカニックさん、本当にお疲れさまでした。
さぁ、それでは今一度、QUATREVEの雄姿をご覧いただきながら、おさらいを。まずはアウトレーヴ一同がフランスで見た「4L TROPHY」の熱い熱い情熱に触発され、無謀?!にも造っちゃえばいいじゃん!的なノリで始めたのがそもそも。
ただ、色変えて、タイヤ変えて、キャリア付けて・・・と、それだけでは何か物足りなさを感じ、旧車にとっての永遠の課題であった、『日本の灼熱の夏を乗り越える!』をテーマにしたところから大きく進むこととなり・・・。
本物の4L TROPHYがモロッコの子供たちに学用品を届ける!という崇高な目的に対し、はるかに小さい目的ではあるものの、夏は一時お休みするしかなかったクーラーレスのクルマ達を1年を通して楽しめるのは、大きなことのはずなので・・・。
それは、本来日常的に使われる実用車がほとんどのフランス車にとっては、尚更、意味のあることだと思うのです。
おまけに、こんなに夏が似合うアウトドアスタイルのキャトルですから、ちゃんと夏に使いたいですよね!
ってことで、電動コンプレッサーによるクーラーシステムは、まさに旧車にとっては救世主的な存在ではないかと!
実はその構想はかなり昔から持っていたのですが、忙しさにかまけてなかなか実現できずにいたところ、たまたま機関は調子良いけど、外装の塗装が劣化した、言わば「打って付けの個体」が入庫したのをきっかけに、いつもの事ながら見切りスタートしたのです。
幸い「4L TROPHY」と言う良いお手本がありましたし、ボディカラーも漠然とグレーと決めていたので、そこから先はもう勢いだけで・・・(苦笑)
しかしなから、作業を進めていくうちに、当然ながら勢いだけではうまくまとまらず、試行錯誤を繰り返すこととなり、『何でこんな無駄な事やってるんだ?』なんて思う事も在り・・・。
そんな時には「4L TROPHY」のREPORTを見直し、あのとき、見ず知らずの日本人なのに、あんなに暖かく迎えてくれたフランスの若者たちの笑顔を想い出し、助けられたのです。
そう、あの「4L TROPHY」のスタート地点で感じたエネルギー・・・これからレースに出ようとしているのに闘争心や緊張感とは異なり・・・。
ゆったりとして、その場に居る人が皆、家族のような親近感に包まれた不思議なエネルギー・・・。
それこそ、QUATRE(キャトル)とREVE(夢)の融合・・・すなわち「QUATREVE」に他ならないのではないかと!
さぁ、貴方のラリーのゴールは見えていますか?もし道に迷っているならこのQUATREVEがお手伝いしますよ~!※野良猫シロの特別出演!
ご覧の通り、いろいろと情報が多いのでひとつひとつご説明させていただきますが、まずはキャトルらしからぬ凛々しい姿を今一度ご堪能いただければと・・・。
えぇ~、まずはボディにもロゴが貼ってありますが「4L TROPHY」について少しご説明を・・・。1997年から開催されるようになったラリーで、モロッコの子供たちに学用品を提供するのが目的のチャリティーラリーなのです。
参加資格はルノー4を所有する学生のみですが、今では3,000人の学生が参加するほどの規模です。フランスのパリとボルドーを出発地点として、まずはフランス国内を6,000kmほど走行し、フェリーでモロッコへ渡り、そこからいよいよラリー本番!
ラリーとは言ってもチャリティーラリーなので、スピードを競うわけではなく、道なき道に設定されたチェックポイントを周り、できるだけ少ない走行距離でゴールを目指すというルールなのです。
そんな面白いラリーがあるなら実際に見なきゃね!ってことで、AUTOREVE一同でスタート地点を見学に行った様子が下記弊社REPORTです。137枚目あたりからが4L TROPHY。
https://autoreve.jp/report/autoreve-paris-2017-part1/
QUATREVEのコンセプトが情熱溢れる「4L TROPHY」からのインスピレーションなのがお分かりいただけたかと・・・ただ日本からの参加は現実的ではないので・・・。
あくまでエアー4L TROPHYということで(苦笑)・・・が、しかし、折角造るなら、モロッコの砂漠を走ることは出来ないけど、灼熱の日本の夏を走れるようにしよう!ということで・・・。
後ほど詳しくご説明しますが、従来のエンジンからのベルトで駆動するコンプレッサーではなく、EVに使用される電動コンプレッサーを使ったクーラーシステムをワンオフで製作しました!
電動コンプレッサーの最大の利点は、エンジンのパワーを奪わない電動式なので、小排気量のクルマにとってはとっても有利!クーラー使用時もエンジンパワーが落ちる事が無く走行出来るのです。
そして、もうひとつ大きなメリットは配線さえすれば何処にでも設置可能ということ。エンジンルームにスペースの無いクルマでも、トランクに一式設置可能なので、スペースの制約を受けないのです。
おっと、ちょっと熱く語り過ぎてしまいました・・・クーラーについては後ほど改めてご説明したいと思いますので、画像のご説明を・・・ルーフキャリアがあるので、このサンルーフはほとんど使用しないと思いますが、サンルーフの表生地は張替え済です。
ボディサイドに貼られたレタリングは・・・フランスの文豪、ヴィクトル・ユーゴーの代表作、小説『レ・ミゼラブル』の一節なのです。
反対側にも・・・う~ん、今見ると、ちょっとしつこいかも(苦笑)・・・カッティングシートですから簡単に剥がせますのでご安心を。
やっぱ、しつこい・・・ですね。(笑)
ちなみに令和4年4月にカングーに設定の有る「グリ メタン」でオールペイント、全シート&全ドア内張を張替え、キャリア取付、タイヤ交換等を実施し、その後、車検取得してからクーラーの設置を始めましたので、彼これ苦節1年半・・・ようやくここまで来ました。
フィアット・チンクエチェント用のリアキャリアなので、少し小ぶりですが、年季の入った革鞄なんかを取付けると更に雰囲気がアップ!するかと。
暗っぽい内装が多いキャトルですが、こんな感じもよろしいのでは?それではインテリアのご紹介です。どうぞ~。
全シート、及び全ドア内張をブラウンビニールレザー張りに!外観同様、華の有るインテリアになったのではないかと!
少しでも明るい印象になればと、黒ダッシュパネルにDIYでアルカンターラを貼りました!
ブラウンビニールレザーのシートは、ただ被せるだけのカバーというわけでは無く、オリジナルのカバーと交換する形で、シート自体を脱着~分解して張替えました。
もちろんリアシートも張替え済!ちなみにオリジナルの布のシート生地とは違い、カバー自体にもクッションが入っているので、結果、厚手の柔らかいシートになりました。
暖かい雰囲気を演出してくれるブラウンビニールレザーや、ダッシュパネルのアルカンターラに囲まれて、通常の黒一色のキャトルとはかなり異なる印象の眺めですね。
アルカンターラ素材のハンドルカバーも、このインテリアにピッタリとマッチ!
現在オドメーターはご覧の数値ですが、旧車のため走行不明とさせていただきました。
メガーヌにもTROPHYと言う名のスペシャルモデルがありましたが、こちらも言わば、1台限りの限定車!「QUATREVE 4L TROPHY」と言っても良いかと。
センターのオーディオコンソールに見慣れない赤い大きなスイッチが・・・。
これが電動クーラーのメインスイッチ!助手席に取付けた室内ユニット、エンジンルーム内のコントロールユニット、そしてもちろんコンプレッサーにと複数の電力供給をするので、1つに集約したメインスイッチなのです。
オーディオはカロッツェリア製で、スマホ取付出来るクレードル内蔵のタイプ。詳しくは下記メーカーHPを。
https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/car_av/audiomainunit/mvh-7500sc/
スピーカーの設置場所に困るキャトルですが、室内クーラーユニットのせいで更にスペースが・・・何とかダッシュパネルの左右にスピーカーを設置しました。やはりここがベストな位置なのです。
さてさて、ようやくクーラーのご説明です。これが室内ユニットで助手席前に設置されており、風量調整、温度調整が可能です。風量は3段階あり、通常は一番弱い風量で十分だと思います。
そして、この配線の先には動作状況を把握するために使用していた温度計があり、そのまま残してありますので、クーラー吹き出し口の温度をモニター出来ます。
ダッシュパネル中央にそのモニターがあります。上の赤字が吹き出し口温度。下の青字が現在の電圧です。
さて、それでは驚愕の作動状況をご覧いただこうかと。この温度(現在22.6度)でクーラーのメインスイッチON~!
約1分半後には吹き出し口温度が2.2度に!!!外気温度が低いこの時期とは言え、吹き出し口温度が2.2度まで下がるとは驚きです!これなら日本の熱い夏も何とか乗り越えられるのではないかと!
フロントドア内張。ビニールレザーの良いところは汚れても水拭きでキレイになるところ!
リアドア内張。酷い汚れは洗剤を使ってサッとひと拭き!純正の布の内張ではそうはいきません。
サンルーフの周りもアルカンターラ張りに!チープなビニール素材のところをアルカンターラ張りにすれば、より効果的でしょ。
オールペイント時に外すついでにヘッドライト、ウインカーレンズは新品交換済です!
特徴的な形のリアレンズも、割れはもちろん色褪せもほぼ感じない状態です。
タイヤはキャトルで唯一サイズの合うマッドタイヤを装着!今から約1年ほど前(令和4年11月)に交換していますが、走行は500kmにも満たないくらいです。
なので、残山もご覧の通りタップリの9分山!当分は交換の必要はありません!
こうやって見てみると後ろ姿もかなりよろしいのではないかと・・・リアキャリアが効いてますねぇ。
キャトルのリアハッチはこんなにガバッと開くのに、開閉は軽くて楽々!つくづく実用車なんだなぁと思わされます。
しかも、ご覧の通りほとんど出っ張りの無いスクエアな形状なので、荷物も思った以上にタップリと積めます。
トランクマットの下は元塗装のままですが、この状態です。QUATREVE製作にあたり、元々素性の良いキャトルを選びましたので・・・。
ルノーロゴ入りマッドガードはタイヤ巻き込み防止の吊りワイヤーも設置済。いい感じでしょ!
通常のキャトルのエンジンルームとは少し違う印象かと・・・ひとつひとつ見ていきましょう。
まずは、電動コンプレッサー式のクーラー設置に伴い、結果的にラジエターと電動ファンを新品交換しました。「結果的」というのは、最初ラジエター後面にクーラーコンデンサーを設置したものの、クーラー冷えない&水温上がってオーバーヒート気味とバランスが取れない状態だったので、新調したラジエター&電動ファンだけになったためです。
電動コンプレッサー導入に伴い、ポイントになるのがそれを動かす電力ですが、オリジナルの45Aオルタでは当然足りないので、90Aのオルタに換装しました。これだけパワーがあれば安心ですよね。
そしてこれが肝心の電動コンプレッサー!ご覧の通りエンジンから繋がるベルトは無く、配線が繋がっているだけなのです。キャトルはスペース的に余裕があったのでエンジンルーム内に設置出来ましたが、配管の取り回しは、設計しながらの作業なので、それなりの苦労がありました。
そしてこれが電動クーラーのコントロールユニット。それほど難しい制御ではないと思うのですが、安定して機能させるために、放熱を考えて位置決めしました。
90Aのオルタネーター設置に伴い、クーラー未使用時の過電流に対応するためバッテリーも大容量タイプに換装!
そしてそして、ラジエター後面の取付ではNGだったコンデンサー&電動ファンは、スペアタイヤのスペースに設置!ピッタリと収まって最低地上高に変化は無いし、何より直接外気に触れるので、冷えるのです!
問題はエンジンルームまでの配管ですが、これをご覧いただければ、その苦労もお判りいただけるかと・・・。まずはシャシー下面からリアシートの下あたりに開けた穴から室内へ。
リアシートの右端を通ってフロントシート下へ・・・。
フロントシートの足元を通って、穴開けしたエンジンルームへと通しました。ふぅ、説明するだけでも大変なのに、実際に作業したメカニックさん、本当にお疲れさまでした。
さぁ、それでは今一度、QUATREVEの雄姿をご覧いただきながら、おさらいを。まずはアウトレーヴ一同がフランスで見た「4L TROPHY」の熱い熱い情熱に触発され、無謀?!にも造っちゃえばいいじゃん!的なノリで始めたのがそもそも。
ただ、色変えて、タイヤ変えて、キャリア付けて・・・と、それだけでは何か物足りなさを感じ、旧車にとっての永遠の課題であった、『日本の灼熱の夏を乗り越える!』をテーマにしたところから大きく進むこととなり・・・。
本物の4L TROPHYがモロッコの子供たちに学用品を届ける!という崇高な目的に対し、はるかに小さい目的ではあるものの、夏は一時お休みするしかなかったクーラーレスのクルマ達を1年を通して楽しめるのは、大きなことのはずなので・・・。
それは、本来日常的に使われる実用車がほとんどのフランス車にとっては、尚更、意味のあることだと思うのです。
おまけに、こんなに夏が似合うアウトドアスタイルのキャトルですから、ちゃんと夏に使いたいですよね!
ってことで、電動コンプレッサーによるクーラーシステムは、まさに旧車にとっては救世主的な存在ではないかと!
実はその構想はかなり昔から持っていたのですが、忙しさにかまけてなかなか実現できずにいたところ、たまたま機関は調子良いけど、外装の塗装が劣化した、言わば「打って付けの個体」が入庫したのをきっかけに、いつもの事ながら見切りスタートしたのです。
幸い「4L TROPHY」と言う良いお手本がありましたし、ボディカラーも漠然とグレーと決めていたので、そこから先はもう勢いだけで・・・(苦笑)
しかしなから、作業を進めていくうちに、当然ながら勢いだけではうまくまとまらず、試行錯誤を繰り返すこととなり、『何でこんな無駄な事やってるんだ?』なんて思う事も在り・・・。
そんな時には「4L TROPHY」のREPORTを見直し、あのとき、見ず知らずの日本人なのに、あんなに暖かく迎えてくれたフランスの若者たちの笑顔を想い出し、助けられたのです。
そう、あの「4L TROPHY」のスタート地点で感じたエネルギー・・・これからレースに出ようとしているのに闘争心や緊張感とは異なり・・・。
ゆったりとして、その場に居る人が皆、家族のような親近感に包まれた不思議なエネルギー・・・。
それこそ、QUATRE(キャトル)とREVE(夢)の融合・・・すなわち「QUATREVE」に他ならないのではないかと!
さぁ、貴方のラリーのゴールは見えていますか?もし道に迷っているならこのQUATREVEがお手伝いしますよ~!※野良猫シロの特別出演!